猫とたまこ。

猫、ねこ、ネコ。

友人の透析。④

(※前回の続き)

(※このシリーズは一部フィクションです)

 

 

あの時のことは、今からもう5年前になるんだよね。

 

その後1年ほど不妊治療をお休みして、というよりも片頭痛治療の方が重すぎて、軽くパニック障害も起こしていたから併用ができなかった。

 

そして完治はしないものの年齢的にも時間が限られてるため1年後に不妊治療再開。

この1年、頑張ってみてダメだったらキッパリ卒業しよう、そう思ってまた通った・・・

 

 

 

 

・・・・・そして。

「2015年11月 不妊治療卒業」

マタアカへ移動します、そう言ってみたかったTwitter

叶うことなく無念の当時39歳。

 

 

 

 

 

 

(話は5年前に戻って)

 

彼女とはあれ以来、距離を置いてしまっていた。

結局、不妊治療のことはあれ以来、いまだに一切話していない。

 

私が一方的に距離を置いていたんだと思う。

そして、彼女はなぜ私がそう距離をおこうとしているのか、初めは分からなかったんだと思うな。

間隔は空いたけど彼女からは普通にメールが届いていたからね。

 

でもそれが逆に、当時は辛かった。

今思えば我儘だけど、何事もなかったかのように普通にされるのが辛かった。

 

頼りにしていた彼女から、一言、たった一言でいいから欲しかったんだよね、きっと私。

 

 

 

 

 

 

でも思った・・・

 

 

 

 

間違ってるのは私で、

見当違いなことにムカついてるのかもしれない、と。

 

 

 

 

 

 

 

冷静に考えれば分かること。

子供が出来ない治療の苦しみを、そもそも彼女が「うんうん」と聞いてくれたのだとしたら、それはとてもとても凄いことで素晴らしいこと。

 

私だったら、私も、

彼女と同じ返事をしていたかもしれない。

そもそも聞いてあげれないと思った。

 

 

 

 

 

 

私は、彼女に謝りたい、そう思ってる。

でも、今更謝ってどうするんだ?という気もするけど、

彼女がこれから先、透析が始まろうとしているときに、こんな話をするのもまた失礼なのかなとか、

色々思う。

 

かといって、今の彼女に軽々しく助言もできない。

どんな心境かも本音は分からないのに、本当は絶対辛いときだと思うのに、

分かったフリして言ってるように聞こえてしまうんじゃないかって、ちょっと思ってしまう。

 

 

 

でも、精一杯の気持ちは伝えた。

今できる精一杯。 

 

彼女に、自分が使ってみてとても良かった手作りで売られている石鹸をプレゼントした。

香りがとてもよくて、優しい癒しの時間を与えてくれそうだったから。

 

私も初めて手に取って使ったとき凄く癒されて、直ぐに思ったんだよね、これは誰かにお勧めしたいって。

そして直ぐに彼女のことが浮かんだ・・・

 

 

これから先、いろんなことが彼女にはあるんだろうけど、

立場は違えど、彼女の強さを私は見習わなきゃなと思ってる。

そっと見守りながら、話してくれるならそっと聞いてあげれる存在でいたい。

私にはそれしか出来ないけれど、それが一番の支えなのかもしれないしね。

 

私があの時ほしかった支えだから。 

 

 

(完)

= = = = = = = = = = = = = = =

 


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次回から普通に戻ります。

自分の気持ちを整理するのに①~④と書かせてもらいました。

場合によっては削除することもあるかと思います。

その場合は期間限定ということで。

長々読んでくださり有難うございました。