猫とたまこ。

猫、ねこ、ネコ。

祖母との5年、あれから5年。

私の最後の祖母が亡くなって5年になる。

最近またふと思い出したりするんだよね、あの時もっと色んなところに連れてってあげるんだった、とか。

今朝なんか「しまむらに連れてってあげたら自分のパジャマや靴下選ぶのもタオル選ぶのも楽しかったろうに」なんて具体的に思ったりもした。

 

私は祖母の介護を5年していた。

そして亡くなる半年前に脳梗塞になった。

来週、施設から自宅に帰れるというタイミングで脳梗塞になってしまったことが本当に可哀想で。倒れる一週間前に予行練習で一度家に帰って来たのが最後だった。

本当に本当に可哀想だった。

 

それから祖母は一気に別人になってしまった。

喉も機能しなくなって直ぐに胃ろうをするもなかなか相性が合わずでうまくいかず、結果、腸ろうをすることになった。ここに至るまでに1ヶ月。…期間がかかりすぎた。

 

それから喋ることもだんだん出来なくなって、私を目で追ってくれたり、返事できないぶん表情で表現してくれたのは最後の1ヶ月まで。

今でも覚えてるけど、ちょうどタイミングよく、カラダを拭く時間に私が訪れ、看護士さんから手渡された温かいタオルでまずは顔を拭いてあげたんだよね。そしたら、すっごい安心しきった顔でニッコリ笑って「はぁ~(* ´ ▽ ` *)」と口元がなったんだよね。その時はまだ私のことは分かってくれてたみたいだから、本当に嬉しかった。

 

腸ろうだから、なかなかお腹も緩くなることが多くてほぼ毎日だったけど、おむつから流れ出てしまった緑色のウンチ、これが毎回パジャマに付いてしまうのだけど、これを毎日手荒いしてから洗濯機に入れてたんだよな。意地でも病院のパジャマは借りなかったんだよね(笑) お洒落好きな祖母だったから、最後はパジャマでお洒落させてたんだ。

 

容体が急変して、

呼吸器を外して、

それなりの時間を医師から告げられてから、

祖母は5日間、自力で呼吸器無しで頑張った。

意識はもう無かったと思うけど、生きたいという強さを物凄く感じたし、祖母が頑張れるならと私は時間の許す限りずっとそばにいてあげた。

 

天皇誕生日の日。

祖母はゆっくり旅立った。

 

 

ウチも色々事情があって、祖母は一人でお墓に入ってるのだけど、お盆がまた近付いてきたから、何が食べたいかそろそろ夢で尋ねないとなぁ。

 

婆ちゃん、何食べたい?

豆大福?

がぶ飲みソーダ?